「新しいサービスを始めるので、告知用のページを用意したい」「広告を出したいけれど、リンク先のページがない」。そんなときに検討したいのが、ランディングページ(LP)です。一方で、ランディングページの作り方が分からず、「何をどの順番で載せればいいのか」「ホームページと何が違うのか」と迷う方も多いのではないでしょうか。
この記事では、中小企業の経営者や担当者の方に向けて、ランディングページの作り方を基本から解説します。LPとホームページの違い、成果につながる構成、制作の6ステップ、公開前後のチェックポイントまで、初めての方でも全体の流れがつかめるようにまとめました。
ランディングページ(LP)とは?ホームページとの違い
ランディングページとは、本来は「訪問者が最初にたどり着くページ」を指す言葉です。現在は一般的に、広告や検索、SNSなどから訪れた人に、申込みや問い合わせといった1つの行動をしてもらうことを目的にした縦長の1ページを指します。
ホームページとの主な違いは、次のとおりです。
| 項目 | LP | ホームページ |
|---|---|---|
| 目的 | 1つの行動に絞る | 会社全体の情報発信 |
| ページ構成 | 縦長の1ページが中心 | 複数ページで構成 |
| リンク | 他ページへの移動を減らす | メニューで回遊させる |
| 主な用途 | 新サービスの告知、広告 | 会社紹介、信頼づくり |
どちらが優れているということではなく、役割が異なります。会社の信頼を伝える土台としてホームページがあり、特定の商品・サービスへの申込みを増やしたいときにLPを用意する、という使い分けが一般的です。
LPを作る前に決めておきたい3つのこと
LPの成果は、デザインよりも前の「準備」で大きく変わります。制作に入る前に、次の3つを整理しておきましょう。
目的(ゴール)を1つに絞る
「資料請求」「来店予約」「問い合わせ」など、LPを見た人にしてほしい行動を1つに決めます。ゴールが複数あると、ボタンや導線が分散し、訪問者が迷いやすくなります。
ターゲットと悩みを具体化する
「誰の、どんな悩みを解決するのか」を言葉にします。たとえば「滋賀県内で人手不足に悩む小売業の店長」のように、できるだけ具体的に想定すると、見出しや文章の言葉選びがぶれにくくなります。
集客の経路を決める
LPは、訪問者を集める手段とセットで考えることが大切です。主な集客経路には次のようなものがあります。
- 検索連動型広告やSNS広告
- InstagramやYouTubeなどのSNS投稿
- チラシや名刺に載せたQRコード
- 既存のホームページやメールマガジンからの案内
経路によって訪問者の温度感が異なるため、「どこから来た人が読むのか」を意識して内容を調整します。
成果につながるLPの基本構成
LPには決まった正解はありませんが、多くのLPで使われている基本の流れがあります。上から順に読み進めることで、自然に行動へ進めるように組み立てます。
- ファーストビュー:最初に目に入る画面。誰向けの、どんなサービスかを一目で伝える
- 悩みへの共感:ターゲットが抱える課題を挙げ、「自分のことだ」と感じてもらう
- 解決策の提示:サービスが課題をどう解決するのかを説明する
- 特徴・メリット:選ばれる理由や、利用後に得られる変化を伝える
- 信頼の根拠:導入事例やお客さまの声など、事実に基づく情報を載せる
- よくある質問:申込み前の不安や疑問を先回りして解消する
- CTA(行動喚起):申込みや問い合わせのボタン・フォームを設置する
CTAはページの最後だけでなく、ファーストビューや途中にも配置すると、読み終える前に行動したい人を取りこぼしにくくなります。また、事例やお客さまの声は実際の内容だけを掲載しましょう。事実と異なる表現や、実際より著しく優れていると誤認させる表現は景品表示法などで問題になる可能性があるため、判断に迷う場合は専門家に確認することをおすすめします。
ランディングページの作り方6ステップ
ここからは、ランディングページの作り方を具体的な手順に沿って紹介します。
ステップ1:目的とターゲットを整理する
前の章で紹介した「ゴール」「ターゲット」「集客経路」を1枚のメモにまとめます。関係者で共有しておくと、後の工程で判断に迷ったときの基準になります。
ステップ2:構成案(ワイヤーフレーム)を作る
基本構成をもとに、各ブロックで何を伝えるかを箇条書きで並べます。手書きや表計算ソフトでもかまいません。この段階で情報の順番を固めておくと、手戻りを減らせます。
ステップ3:原稿を書く
見出しは、読み飛ばしても内容が伝わる短い言葉にするのがポイントです。専門用語はできるだけ避け、ターゲットが普段使う言葉で書きましょう。
ステップ4:デザインを作る
ブランドイメージに合う色や写真を選び、CTAボタンは周囲と見分けやすい色にします。LPはスマートフォンで閲覧されることも多いため、スマートフォンでの見え方を優先して確認しましょう。
ステップ5:コーディングとフォーム・計測を設定する
デザインをもとにページを構築し、問い合わせフォームを設置します。あわせて、Googleアナリティクス4(GA4)などのアクセス解析ツールで、訪問数や申込み数を計測できるようにしておきます。
ステップ6:テストして公開する
パソコン・スマートフォンの両方で表示や動作を確認し、フォームから実際にテスト送信してから公開します。
公開前のチェックポイントと公開後の改善
公開前には、次の項目を確認しておくと安心です。
- スマートフォンで文字が小さすぎたり、表示が崩れたりしていない
- ページの読み込みに時間がかかりすぎていない
- フォームの入力項目が多すぎず、送信後の自動返信メールが届く
- ボタンやリンクがすべて正しく動作する
- 誤字脱字や、事実と異なる表現がない
広告からLPに誘導する場合は、広告の内容とLPの内容をそろえることも大切です。たとえばGoogle広告では、品質スコアが「推定クリック率」「広告の関連性」「ランディングページの利便性」の3つの要素で構成されており、リンク先ページの使いやすさも評価の対象になっています。
LPは公開して終わりではありません。計測データを見ながら、見出しやCTAの文言、ボタンの位置などを少しずつ改善していきます。一度に複数の箇所を変えると、どの変更が効果につながったのか分からなくなるため、変更は1か所ずつ行うのが基本です。
なお、LPと並行して会社のホームページを整えたい場合は、ホームページ制作の依頼の流れ|発注前の準備と進め方6ステップもあわせてご覧ください。
まとめ:目的を1つに絞ったLPで問い合わせにつなげよう
ランディングページの作り方のポイントを振り返ります。
- LPは1つの行動に絞ったページで、ホームページとは役割が異なる
- 制作前に「ゴール」「ターゲット」「集客経路」を決める
- 共感から解決策、信頼の根拠、CTAへと自然な流れで構成する
- 公開後も計測データをもとに1か所ずつ改善する
株式会社FLCアドバンスでは、事業内容やお客さまの強み、ターゲットを丁寧にヒアリングしたうえで、ホームページやLPの構成から設計しています。「新サービスの告知用にLPを用意したい」「サイトはあるけれど問い合わせにつながっていない」といったお悩みがあれば、WEB制作サービスのページをご覧ください。LPに掲載する紹介動画をあわせて検討したい場合は、動画制作サービスもご用意しています。
制作内容や進め方、費用は要件や規模によって変わりますので、まずはお問い合わせページからお気軽にご相談ください。